注:これは、2021年2月の試験の体験です。試験時間が2時間、問題数(大問)が5問です。現在は試験時間1時間、大問3問となっていますのでご注意ください。
簿記3級受けてきました。
好天!
2月28日日曜日。良い天気です。
しかし、朝からとんでもない夢を見てしまいました。
なぜか大学の期末試験。さぼりまくった授業のテストでまったくわからない。一緒に受けたBさん(大学とは全く関係のない、この十年くらいの知り合い)が、隣ですごく心配してくれているのがわかるのにどうにもならない。「勉強しとけばよかった」と思っても後の祭り。結局まっしろの答案を出しました、という夢。
逆夢(さかゆめ)だと思うしかないですね、これは。
7時半過ぎに起きて、8時過ぎにご飯を食べ、家を出たのは8時半過ぎ。ここは地方都市で、家から会場までは徒歩10分ほど。それでも余裕で間に合います。散歩気分。
いや、地方都市、便利です。簿記のネット試験はだいたいいつでも受けられるけれど、JRに乗らないと行けない所にしか会場がないので、うちの場合は筆記試験のほうが便利です。
会場
会場は大会議室みたいな部屋でした。受験の申し込みを初日にしたためか、受験番号は1番。
一番前の席だろうと思ったら、私の前に1級の受験者が二人いて、3番目でした。
時間は余裕だと思ったけれど、もう大半の受験者が着席しています。少しあせる。
男女比はだいだい2対1くらい。思ったより男性が多い印象です。もちろんほとんどは私より若そうでしたが、なかにはおじさんも。みなさんおおむね社会人かと思われました。
換気をするので防寒対策を、と申し込みの時に言われていましたが、窓は開けてあるにもかかわらず、そう寒くはありませんでした。昨日夫に使い捨てカイロ買ってきてもらったのに使わずじまい。申し訳なかったな。
9時からの試験のはずですが、なかなか説明が始まりません。前のホワイトボードを見ると、9時から説明となっています。開始はそれより少し遅いようです。
受験者のみなさんは参考書など見ています。私も過去問の見直しを少ししました。受験の申し込みの時にいろいろ詳しく説明してくれた男の人が試験監督のようです。
試験の説明
9時になると、説明が始まりました。机の上の物のことや、携帯の電源を切ることなど、一般的な説明でしたが、途中、参考書を読んでいたらしい受験者に、やめて説明を聞くように、という注意がありました。ですので、説明開始時にそのような注意がなくても、説明が始まったら参考書などはしまった方がいいと思います。
本人確認は、普通の身分証明書で行います。受験票と運転免許証を机の右上に置きました。本人確認のため、試験中に監督さんが回ってきたら、マスクをその時だけはずしてください、と案内がありました。
答案用紙と問題用紙が配られましたが、前から後ろに回す方式でした。試験監督が全部配って回る試験も結構あるので、簿記では学校のテストみたいにするのだな、と思いました。
答案用紙には、指示に従って受験番号、氏名、生年月日(和暦・西暦どちらでもよい)を3枚の用紙にそれぞれ書きます。
答案用紙でも、ある程度問題の傾向がわかりました。第1問、第3問、第5問はだいたいいつもどおり、第2問と第4問は四角い解答欄が並んでいるだけだったので、用語問題かもしれない、そんなに複雑なことはしなくてよさそうだな、と思って少しほっとします。
そして、9時12分より試験開始。
試験開始!
問題を開くと、まず第1問。仕訳問題です。基本的なのに配点は高いので、確実に得点したいところ。今回の問題では大変ありがたいことに、選択肢に紛らわしい勘定科目がありませんでした。そのため、危うくまちがえそうなところを選択肢から正しく選ぶことができました。かなり親切な問題だと言えるでしょう。
第2問は商品有高帳の数字をうめる問題。あまり見慣れない形式ですが、パズルでも解くつもりになればなんとかなるだろう、と思ったら案の定で、ここがいくらならこっちはいくらのはずだ、と考えていったら何とかなりました。先入れ先出し法、久しぶりに見たぞ。
第3問は取りあえず飛ばして(計算量が多いので時間がかかるのです。すぐできる問題から解くのは試験の鉄則ですよね。)、第4問を見ると、計算のいらない用語問題でした。少し迷うものもありましたが、落ち着いて考えればまあこれしかなかろう、というような問題ばかりでしたので、ケアレスミスをしないよう、慎重に記入します。
第3問に戻ると、合計試算表を作る問題。ひたすら仕訳をして、計算をします。今回は残高試算表じゃなくて合計試算表なんだな、と確認して、借方・貸方両方に合計を記入します。複雑なことはあまりなかったので、ひたすらやるだけ。桁が大きくて、位をまちがえそうになりますが、これは過去問でだいぶ泣いたので、とにかく気を付けます。縦の合計はあとまわし。
第5問。決算整理後残高試算表の作成です。これもひたすら決算整理仕訳をして、足したり引いたりです。貸借対照表と損益計算書を作るより楽だし、それほど複雑な内容もないので、計算するだけですが、しかし、、、。
合わない!
縦の合計を出したら合いません!合わなくても部分点で合格できるようなので、さほど心配はいらないのですが、どこかが違っていて合計が合わないのですから、時間が許す限り合わせたい。
幸いまだ時間は30分ほどあります。まずはまだ合計を出していない第3問の合計を出してみようと計算するも、これも合わない!
しかたありません。やり直しです。まずもう一度合計をやりなおす。今度は下から計算します。第5問のほうが数が少なくてやりやすいのでこちらから。
縦の合計の計算はまちがっていません。でも借方貸方が合わない。ということは一つ一つの勘定科目の計算がおかしい。一つ一つやり直していくと、見つかりました!仕入の計算をまちがえていました。繰越商品を足して期末商品棚卸高を引く計算です。なんでこんなのまちがえるんだか。直したら合いました。
第3問にもどって、これも下から計算すると、ん?さっきの計算結果と全然違う!どうも桁が多すぎて、電卓をだいぶ打ち間違えたらしい。反対側も落ち着いてゆっくり計算したら、合いました。
どうにか全部合ったので、第1問から見直しをします。第3問と第5問の計算はしませんでしたが、他は見直して、よし大丈夫、と思った次の瞬間、
一番最後にもう一つ問題があることに気づきました!
「当期純利益または当期純損失だと!?」
いや。そういえば答案用紙を見た時、ここに問題あるな、と一瞬思いました。しかし、縦の合計を合わせるのに気を取られて、完全に忘れていました。
時間はあと7分ほど。
「えーっと、これは、収益全部から費用全部を引けばいいから、売上から下のところを計算すればいいんだな」
あわてているようで、電卓を打ち間違えてしまいます。やりなおしたりしながら何とか終わって解答を書き込んだのが3分前。
胸をなでおろしながら、縦の合計と最後の問題の答えを、自己採点のため問題用紙に書き写します。一つ一つの勘定科目についてはとても書き写す時間がありませんでした。
第2問と第4問は問題を解きながら解答を書き込んであります。
そして試験終了。解答用紙の回収は試験監督さんが行いました。1級の試験はまだ続いているので、静かに退出しました。
試験を振り返って
今回の試験は、あまり複雑なことは問われず、素直な問題が多かったように思います。試験時間が2時間の最後の試験だったので、問題が少しやさしめだったのかな。
次回からは筆記試験の試験時間が1時間になるとのこと。昨年12月に始まったネット試験の試験時間も1時間で、スピードが必要とのうわさを聞きました。内容的にはネット試験と同じようなものになるでしょうから、スピードには全く自信がない私は、できれば今回受かっておきたいと思っていました。自己採点の結果は大丈夫そうです。
どうやら朝の夢はやはり逆夢だったようです。だって勉強しましたもの、夢とはちがって。合格発表までは確信はできませんが。
これで、お金持ちの道へ1歩近づけたかな。次はFP3級をめざそうかな。(^^)
お読みいただき、ありがとうございました。
追記
あれからはや4ヶ月近く。
上の記事は、合格発表前に下書きした試験の様子をそのまま載せてしまいました。
合否はもう分かっていましたが、書いていませんでした。
考えてみれば、過ぎたことなので、合否を一緒に載せたって別に構わないんですよね。
というわけで結果ですが、
3月15日発表で、合格していました。
その後成績照会サービスを利用してみると、
何と満点でした❗️手応えはありましたが、これはうれしい。ケアレスミス大王としては、ホントうれしい。
小学校以来、かな?
この回の合格率は67.2%。2002年度からの試験の中で最も高いものでした。ふつうは40〜50%です。(『商工会議所の検定試験』より)
やはり、普段に比べてかなり易しい問題だったのでしょう。
おかげさまで、いい目を見ることができました。
後ほど合格証が送られてきました。
まずはめでたしめでたしでした。
応援くださった皆様、ありがとうございました。
コメント
臨場感ある内容で一緒に受けている気になりました。って、問題はチンプンカンプンですが😁
あと、試験の夢は落ちる夢が合格するみたいですよ。
面白いですね。
コメントありがとうございます。
今回は簿記を知らない方には本当にわかりにくい内容で、お読みいただけただけでもありがたいです。私のマヌケぶりはどうにかお伝えできたかと。お楽しみいただければ幸いです。
試験の夢は落ちる夢が合格する!そうなんですね。まさに逆夢。不思議ですね。